鋼管矢板圧入工法
護岸の耐震補強化に伴う鋼管杭の打設において、地盤状況や騒音問題など障害のある現場で施工が困難な条件下での作業にも対応可能な環境性に優れた各種工法を用いて対応しております。
鋼管矢板圧入工法
鋼管矢板を連続的に施工し、強固な壁体を構築します。低振動・低騒音の圧入施工専用機を用いて、矢板や杭の上を自走しながら施工します。省スペースで効率的な施工ができ、狭隘地や傾斜地でも効率よく合理的な工事が実現できます。
特徴
- ・静荷重による圧入方式のため、騒音や振動などの建設公害を発生させません。
- ・圧入機本体は軽量・コンパクトで、工事の影響範囲を最小限にとどめることができます。
- ・完成杭をしっかりと掴むため、圧入機本体は転倒の危険性がありません。
- ・操作はラジコンで行うため、安全な場所から操作可能です。
- ・コンパクトな機械・装置なので、複数機を同時に投入して工期を大幅に短縮可能です。
- ・装置により水平、鉛直度(前後)を修正できます。
- ・ジェット併用の施工が可能です。
- ・上空制限部の継手施工が可能です。
適用杭材
- ・鋼管杭 φ600~φ1500
鋼管矢板圧入工法 (継杭)
橋梁や高圧電線の下など上部に障害のある現場で鋼管矢板を圧入する際は、短い杭を圧入し、現場溶接で杭を継ぎ足していきながら鋼管矢板を圧入します。
特徴
- 鋼管矢板圧入工法(上記)同様
適用杭材
- ・鋼管杭 φ600~φ1500
鋼管杭回転圧入工法
圧入工法の優位性を確保しながら機械本体に回転切削機能を付加した圧入機が、既に圧入した杭の頭部を自走しながら、先端ビット付鋼管杭を、順次回転切削圧入する工法です。
「圧入+回転」の効果により、従来施工の難しいとされてきた硬質地盤やコンクリート構造物などの地中障害物のある状況においても、圧入の優位性を損なうことなく圧入を可能にした工法です。
工事の難易度の高い住宅密集地での洪水対策や地震対策の護岸改修工事においても、現況河川の河積や水上交通の航路を阻害することなく、強靭な護岸壁を施工できます。
特徴
- ・回転、傾斜機能を付加した圧入機を用いることで、大径杭などの杭サイズ、杭配列、斜杭併用などが
- 自由に選定でき、経済的な最適構造形式の選定ができます。
- ・完成杭をしっかりと掴むため、圧入機本体は転倒の危険性がありません。
- ・装置により水平、鉛直度(前後)を修正できます。
- ・ジェット併用の施工が可能です。
- ・上空制限部の継手施工が可能です。
適用杭材
- ・鋼管杭 φ600~φ1500
バイブロハンマ工法(可変超高周波型)
バイブロハンマとは、振動式杭打機で強制振動を杭や鋼矢板に伝達することにより、先端の抵抗及び摩擦抵抗を急速かつ一時的に低減させ、打ち込みや引き抜きを行う工法です。
電動式、油圧式バイブロをクレーンで吊下げて杭材を打設します。施工条件によりバイブロ・クレーンの大きさを選定でき、経済的に施工することが可能です。
特徴
- ・小型から大型まで幅広い機種があり、施工条件により使い分けが可能です。
- ・一つの機械で打ち込みと引き抜きが行えます。
- ・振動力を利用した打ち込み原理のため、杭や鋼矢板先端の変形や座屈を起こしにくいです。
- ・ウォータージェットとの併用により振動対策の他、玉石混じり礫層や固結土、岩盤などの
- 硬質地盤への対応が可能です。
- ・機械の大型化、高能力化により鋼管杭や鋼管矢板など大型杭の支持層への根入れも可能です。
適用杭材
- ・鋼管杭 φ600~φ1500